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シンポジウム―共通番号制のすべてを知ろう

7月22 (日)
13 ;15~16;45(12:45 受付開始)
■会場 上智大学12 号館102 号教室
(JR・東京メトロ 四ッ谷駅下車5分)

Part I 共通番号制の本質と問題点を考えるために
●田島泰彦さん(上智大学教授) 「シンポの趣旨および情報統制と監視のなかの
 共通番号制」
●白石 孝さん(反住基ネット連絡会) 「住基ネットから共通番号制へ、どこが違
 い、どこが問題か~わが国における国家管理の特徴と問題点」
●石村耕治さん(PIJ 代表) 「共通番号でなりすまし犯罪社会化する米国の現状~
 そして分野別番号への転換」
●ビデオ上映「韓国における情報流出となりすまし被害の実情」

Part II 共通番号制で便利になるという幻想を見抜くために
●コーディネーター:水永誠二さん
●「医療の現場から医療制度の将来の危険性を指摘する」 知念哲さん(神奈川
 県保険医協会)
●「所得の捕捉と税制の課題」 辻村祥造さん(税理士、PIJ副代表)
●「強まる外国人管理~改定住基台帳法・改定入管法と共通番号制」
 西邑亨さん(反住基ネット連絡会/入管法対策会議)
●「取材現場から」 桐山桂一さん(東京新聞論説委員)
●「逆転する国家・国民の知る権利とプライバシー」 瀬川宏貴さん(自由法曹団)

■資料代 500円
<主催> 共通番号制を考える市民シンポジウム実行委員会
◆事務局 090-2302-4908(白石)/03-3330-8270(角田)
Eメール:shiratlk@jcom.home.ne.jp/tunoda@tbz.t-com.ne.jp

共通番号制と人権を考える学習会―1

6月6日(水) 浦和コミュニティセンターIT研修室
マイナンバー法が、国会で審議されるかも知れないという切迫した時期でもある中、国民はほとんど知らされない共通番号制とは何か、地域でできることを考えて、学習会を企画し、その第1回が開かれた。
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白石さんは、まず民主党が10年前に配布していた資料を取り出した。そこには『民主党は国民背番号制に反対します』とあるので、政策の変節ぶりに会場の一同も驚いた。住基ネットでは市町村の離脱も可能だったが、共通番号制は完全な国家管理となる。白石さんは、この間、国民と国家の関係が劇的に変化していることを指摘。
白石さんは、元朝日新聞記者の小笠原みどりさんと「共通番号(マイナンバー)なんていらない」という本を航思社から発売したばかり。この本を書くにあたって、共通番号制と社会保障の改革についての調査に時間を割かざるを得なかったという。その結果は、やはり共通番号制の目的は、社会保障費の抑制に他ならないという結論だった。
また、3月11日以降、要綱には唐突に「災害時に活用できる」という文言が加わった。これによって、マスコミを始め、いままで番号制に反対だった人までもが、賛成に傾き、反対の動きが鈍くなったという。
しかし、実際に被災した自治体の職員にヒアリングした結果は、災害の現場では、まったく役に立たないとのことだった。
また法案についても「公益上の必要」という曖昧な表現は、番号制の無制限な拡大のおそれがあると指摘した。
またすでに番号制が導入されている韓国で取材すると、今もハッキングによる個人情報の流失が後を絶たないという。
共通番号制に反対する人は今でも少数だが、改正住基法が可決された当時、盗聴法や国旗国歌法にくらべて、住基ネットへの関心を寄せる人はもっと少なかったと白石孝さんは言う。しかし粘り強い運動が必要だと白石さんは訴えた。
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平原興さんは、浦和コミュニティセンターでおこなわれた内閣府主催の番号制シンポジウムで、埼玉弁護士会から一人だけの反対派としてパネルディスカッションに登壇し、そして堂々と番号制の疑問を提示した。生活保護や医療問題の現場に立ち会う弁護士ならではの、当たり前の視点に他ならない。
その独自の視点で、番号制度の大綱や法案を読み込み、その欠陥を指摘した。
“真に手を差し伸べるべき人たち”への適切な給付のために“よりきめ細やかな所得把握”は、現行の制度では不十分であることは事実として、課税制度自体が見直されないまま、正確な所得の把握ができないから、税制が不公平だというのは議論のすり替えだと指摘した。
また、不正受給が、真に必要な給付を妨げている原因なのか。不正受給を防止することが、社会保障の充実につながるのか疑問だとした。
また情報連携の範囲も曖昧なままで、番号制導入の費用対効果のコストを論じないまま、莫大な費用を投じている現状を批判した。そして何よりも自分たちの情報がどれくらい把握されているのか、見えないことが、問題だとした。

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市民じゃ~なる編集部

Author:市民じゃ~なる編集部
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