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「現状の政務調査費」問題について

1月1日から朝日新聞の埼玉版で「政治とカネを斬る」と題し、地方議会の政務調査費のことが連載されている。久々に良い企画記事なので、政務調査費のことについて考えるために、ぜひ、多くの人に読んでもらいたいと思います。

07年の統一地方選挙では、「市民じゃ~なる」関係の立候補者は、「現状の政務調査費のあり方」を変えるには、ちょっと過激に、まず「廃止」が必要という立場を主張してきました。

ほとんどの人々は、政務調査費の問題の改善策として、その使う中身のあり方と透明化だけを主張していますが(今回の朝日新聞もこれまでのところ同様の趣旨のようです)、それでは問題の表面だけの「取り繕い」にしかならないと思います。

日本の自治体は2元代表制になっているのに、「現状の政務調査費」は、地方自治法の規定により、各自治体で条例をつくり、首長から支給される構造になっています。これでは、議会の品位も独立性も成り立たず、議会は首長の諮問機関でしかないということになります。

こうした構造を放置したままで、「無駄遣いをなくせ」とか、「チェックを厳しくしろ」とか、「使い方の透明化を徹底しろ」とか言っていても、議員が「世間の風向き」を気にし、萎縮するだけで、執行権(行政)に対して議会の機能強化にはつながらないと思います。

「現状の政務調査費」問題としては、次の2点の解決が必要なのです。
①会派主義をとっていても実際の運用で議員一人当たりの額が決められていて「つかみ金」のように有権者から見られていること。
②地方自治法――条例で、チェックする相手から金をもらうことの不自然さ。

この2点の問題を踏まえ、かつ、地方自治法は国会でしか改正できない状況の下で、議会の権能を働かせていくには、議会の主体性が確保されるように議会費の中から実行された政務調査の費用が弁償される形で支払われるようにすべきです。

これらを整理すると
①首長から会派(一人会派を含む)支給をやめる(廃止)
②首長から議会費として一定額を予算化する
③政務調査の中身について議会の規定をつくる
④会派・議員は政務調査の実費について申告し、それを費用弁償する
⑤調査の中身と費用の全てを市民にオープンする

という手順になると思います。

そうしてようやく、いま問題になっている議員たちの懇親会、宿泊費、交通費、政治活動費、物品の購入などがいったい政務調査といかなる関係にあるか、議員自ら申告する手続きを経なければならず、必然的に説明責任、透明化・公開性の担保とならざるを得なくなると思います。

(経)

あけましておめでとうございます

事務所で07年の大晦日の夕方から小高と「市民じゃ~なる」の年賀状の作成―発送作業を開始する。私は途中テレビの格闘技番組に目をやりながら(6、8、10チャンネルが比較的よく映るので6チャンに固定している)だらだらと作り始める。

小高は新都心の郵便局に官製の年賀はがきの購入と名簿整理。宛名シールにするのだけど、財政上の都合で発送数を450枚に限定するため絞り込むのに迷いながらキーボード前で居眠り……。

7時半ごろ編集長の吉田一郎が恒例のチラシ印刷に事務所に来た。議員になってから年末・年始にかかわらず、ほとんど毎日のように色々調査を行い、それを新しいチラシに作成し、自らポスティングを続ける姿勢は驚嘆に値する。

家事のため一度帰宅した小高が「紅白」が終わった頃、事務所に戻って、年越しのそばならぬうどんと酒粕の甘酒を江上と私のために作ってくれた。

年賀はがきの印刷を終えたのが年明けの4時頃、発送名簿の選別を小高にまかせ、事務所の押入れに潜り込む。10時過ぎに起こされ、宛名シール貼りを終えたのが12時過ぎ、それを小高が新都心局に出しに行く。

以下、年賀状の文章を貼り付けます。レイアウトは「市民じゃ~なる」本紙のスタイルです。

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あけましておめでとうございます

 「市民じゃ~なる」は、104号以来、休刊状態となって、読者のみなさまにご迷惑をかけています。
 原因は、創刊時のコアテーマであった「合併問題」の収束により、当初からのスタッフが離脱し、編集・発行能力が著しく低下したにもかかわらず、地域的なポジションから引き受けている様々な活動に忙殺される構造を改善できなかったことにありました。
 こうした関係は、根本的には変えられないのですが、本年月号からの再刊に向けて関われるスタッフで編集会議を再建してきましたので、まもなくお手元に本紙を届けられると思います。

07年トピックス
▼一昨年9月安倍改憲内閣が登場して以来の「九条の会・さいたま」の街宣活動(06年は毎日、07年からは週2回)を担ってきました。
▼PACⅢミサイルの全国配備の最初となる入間基地導入反対闘争に取組みました。(3月)
 現在、首都圏ネットを準備中。
▼本紙編集長の吉田一郎がさいたま市議会選挙において「相川市政と全力で勝負、政務調査費の廃止、大宮独立」等を掲げ、当選しました。(4月)
▼県議の海外視察中の買春疑惑を追及してきた小高真由美が「海外視察廃止、女性議員の進出」等を掲げ桜区で県議選に立候補、あと一歩まで善戦、4名の問題県議の落選を実現。(4月)
▼市民グループで知事選を取組もうとするも力不足で挫折。(7月)
▼参議選の結果を受け、直後「安倍やめろ」デモ15人で敢行。(8月)
▼夜遊び県議を追及してきた活動をまとめ、「週刊金曜日」のルポルタージュ大賞に応募、小高が佳作に入賞しました。(9月)
▼3年毎の朝霞観閲式反対デモに取組む。(10月)
▼「極東アジアの新情勢」と題する鄭敬謨さん講演会を開催。(11月)
▼基地跡地に国家公務員住宅建設構想で揺れる朝霞市議選に「住民投票」などを掲げ弁護士の小山香さんが立候補―当選、全力で応援。(11-12月)
▼埼玉県で初めて「裁判員制度はいらない!埼玉集会」を取組みました。(12月)
▼今年もまた年連続で豊田勇造ピースライブを開催。(12月)

今年もよろしくお願いします
編集部スタッフ一同

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今年に向けた抱負が書かれていない点などちょっと気になりますが、ほぼ一年間発行していなかったので報告を中心にさせてもらいました。

(経)

プロフィール

市民じゃ~なる編集部

Author:市民じゃ~なる編集部
「平和・人権・自治と共生をめざす草の根ジャーナリズム」。地域の草の根として発信するミニコミメディアの編集部のblogです。
メール:osanai@jca.apc.org
TEL 048-834-1232
FAX 048-833-6861
郵便振込:00150-2-144707
(名義:市民じゃ~なる)
〒330-0061
さいたま市浦和区常盤3-18-20-803

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