fc2ブログ

政見放送2

 おとといもラジオで、埼玉県知事選候補者の政見放送を聞いた。
 時間いっぱいまで、実績のみを並べたてる上田現知事。他の候補者と違うというより、各県の知事選でも現職が、こんな政見放送するなんて、めずらしいと思える。
 不動産屋の広告で『日当たり良好』『駅から5分』『コンビニ近し』などがある似ている。
 埼玉はこの世の楽園かのようにも聞こえる。
 有権者に訴えるというより、消費者心理をくすぐるセールストークのようなのだ。
 
 彼について、思い出したことがある。まだ衆議院時代のこと。
 僕は、高柳俊哉さいたま市議の選挙の手伝いをしていた。
 その事務所に上田氏自身が、現れたことがあった。
 おもむろに「ポスターを送ったはずだが」と不満げに言った。
 上田氏のポスターのことだ。確かに届いていたのだが、みんな完全に忘れていた。事務所には枝野幸男氏のポスターだけが、貼ってあった。彼は、そのことが気に入らなかったのか、終始仏頂面だった。
 事務所内は、やくざの訪問を受けたかのような、緊張が走った。
 当時の枝野氏と上田氏では、陽と陰。上田氏のポスターを貼ったところで、何の効果があるとも思えなかった。
 しばらくして埼玉県知事に当選した上田氏は、当時市民受けしそうなことには、何でも公約に取り入れてていた。僕も住基ネットの見直しを、公約に掲げていたので、一票を投じた。
 しかし結局、何もやらずに、完全に肩すかしを食らった。
 質素、誠実、剛健といったそれまでの彼のイメージから、姑息なところが見え始めた。それと同時に右翼色を序々に出し始めた。
 
 今回あらためて、政見放送を聞いて、彼はつくづく弱い人間なのだと感じた。
 上田氏は、若かかりし頃に河野洋平氏が代表を務めた「新自由クラブ」から選挙に出ている。でもなかなか当選には至らなかった。やっと当選できても民主党では、エイズ問題を追求する二十代の枝野幸男氏にばかり、スポットライトがあたる。
 いくら華がない政治家でも、弱々しく見えることは、選挙の結果に直結する。過去、落選の恐怖を存分に知っている彼は、度胸がない反面、国会で政府を厳しく追及することで、外見だけは強面で通してきた。
 県知事にはなったが、得票は主に前知事の批判票だった。
 選挙では住基ネットを見直すと言ったが、一向に何もしない。
 選挙を強力に後押しした民主党の河村たかし氏からは「あの人は右翼だからダメですよ」とまで云われた。
 純潔教育を謳う高橋史朗氏を埼玉県の教育委員に据えたのであれば、彼の考え方の共感しているはず。海外視察に行った県議が買春疑惑の行為したならば、怒り心頭にならなければ、おかしい。
 しかし議会と対立して、青島前都知事や田中康夫前長野県知事のように選挙に負けることだけは、避けたい。となると、実に巧みなバランス感覚が働き、買春疑惑議員はお咎めなしとなった。
 大した仕事をしない地方議員の中にも、市民は強い者になびく、と考えている人が多いと思う。上田氏はそのなびく風を見ながら、政界という荒波を乗り切ってきた。
 今回の参院選の結果から、安倍カラーがついたものは、弱さを帯びた雰囲気ができあがりつつある。こんな時こそ、上田氏の年季の入ったバランス感覚を期待したい。(正)

政見放送を聞いて

 今朝、ラジオで埼玉県知事選の政見放送を、聞いていて思った。
 パチンコや競馬などのギャンブルに興じる人に、共通して言えることに稼ぎの自慢がある。今日はいくら勝った。反対にいくらスった、などとわざわざ他人に話す人はいない。

 「ここまでやりました」と実績を繰り返す上田現知事の話には違和感を感じざるを得ない。まるで企業が、株主に対して説明しているように聞こえるのだが、果たして自治体が、これで良いのだろうか。
 上田氏の実績としてあげる数字は、どれも県民として生活する上で実感できないものばかりだ。どうも小泉・安倍政権と似ている。“美しい国”ならぬ“美しい県”か。

 上田氏は、全国の知事の中でも、とりわけ失言が多い。また、つくる会の高橋史朗を教育委員に採用したり、県議の海外視察の際の買春疑惑を放置、従軍慰安婦はいないと発言したりしている。埼玉を国際的にも恥ずかしい話題で有名にしてきた。ことさら実績を並べ立てるのは、これらネガティブな話題をかき消したい思惑が見える。

 県の税収が最高になったかも知れないが、一方で県民の収入は減少し続けている。
 効率の名の下に失業者、ホームレス、ネットカフェ難民、さらに自殺者が増えていることに、上田知事は気が付いているだろうか。(正)※ネットで見つけた上田氏の動画

8月8日 安倍やめろデモ(浦和駅西口→自民党、公明党埼玉県本部)

安倍やめろデモ


 7月29日の参院選で自民党は歴史的な大敗をしたけれど、同時に歴史的な選挙結果の無視も断行した。
 まさに是が非でも政権の座に居座る安倍さんに、自民党までがコントロールができなくなっている。
 ここで国民の声が止まったら、自分の改革が理解されていると、ひたすら自己暗示をかけることだろう。支持率、選挙結果にも耳を貸さないならば、民主主義の名を借りた独裁政治だ。
 そこで、地方から行動を起こそうと、デモを企画。20人いなかったけれど、発案、申請、実行までに足かけ三日。あまりの無謀さに、申請に行った公安課の人はあきれて「もう少し準備に時間をかけて人集めをした方が、いいですよ」とアドバイスしたという。
 “安倍首相は、今すぐ辞任しろー”
 当日は20人ほどが集まり、思い思いのパネルを持って、夜の浦和の街を行進した。埼玉の政党の本部は、県庁の正門周辺に集中している。“民主党はがんばれ”“自民党は安倍を辞めさせろー”“公明党は政権離脱しろー”平日の8時すぎ、政党の窓から灯りが見えない。
 ふた事目には、改革と口にする総理には、自分のやってきたことに改革が、急務だということに気付いていない。ニート、失業者、ホームレス、ネットカフェ難民など、小泉・安倍政権で急増した問題を彼らは自己責任といい、向き合うことがなかった。そして今度の年金問題も然り。安倍を総理にしておくことは、それだけ国民の命が危険にさらされる。そう感じずにはいられない。(正)

プロフィール

市民じゃ~なる編集部

Author:市民じゃ~なる編集部
「平和・人権・自治と共生をめざす草の根ジャーナリズム」。地域の草の根として発信するミニコミメディアの編集部のblogです。
メール:osanai@jca.apc.org
TEL 048-834-1232
FAX 048-833-6861
郵便振込:00150-2-144707
(名義:市民じゃ~なる)
〒330-0061
さいたま市浦和区常盤3-18-20-803

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

カレンダー

07 | 2007/08 | 09
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -