2007/06/20
6月18日 さいたま市議会に請願を提出
「さいたま市議会」に6月18日、請願(請願16号=今年1月から「さいたま市議会」に提出された請願の通し番号で付番される)を提出しました。紹介議員は編集長の「イッちゃん」こと、吉田一郎議員です。
請願16号の内容は、下の方に全文紹介していますが、誰もが賛成できると思われる事柄で提出しました。
請願の目的は4つあります。
①請願内容の「さいたま市議会申し合わせ事項」という、議会運営を実質的に定義・規定している文書であるにもかかわらず、その文書の法的な根拠・性格が不透明な上に、存在がそのものがオープンになっていないので、それを住民・市民の目前にオープンにしたい。
これについて――
改選後の最初の議会である5月2日の臨時議会に、その件について明らかにするよう請願を提出しました(請願3号)が、「不採択」となりました。しかし、その審議過程で「法的な根拠・性格はない」(議会事務局長の発言)と判明し、「公文書」以前の不透明な存在であると判明しました。
また、その時の請願者であった吉田議員が賛否の討論ができないという「異常事態」が、この「さいたま市議会申し合わせ事項」を根拠として発生しています。6月19日付けの読売新聞・埼玉版で紹介されているの記事のルーツ(請願4号とともに)となった事件です。この件では、5月9日付けで「いわゆる『一人会派』についての請願」(請願5号)としてフォローしています。
「さいたま市議会申し合わせ事項」のオープンによって、多くの人々に住民の権利だけでなく、議員の発言権さえも侵害している「さいたま市議会」文化の異様さの「かたまり」に気づいてもらいたいと思っています。
②通常、与党会派の提出する請願か、超党派の紹介となっている請願しか採択されていない現状なので、それを与野党の駆け引きだけで判断するのではなく、内容本位で判断されいてく事例をつくりたい。
③今回の請願は提出日をわざわざ6月18日(月)にしました。
その理由――「さいたま市議会申し合わせ事項」の請願提出の規定(定例会最終日の2日前調査日の午後5時までに受理したものを委員会に付託し、閉会中の継続審査とする)を適用させ(現在開催中の6月議会の最終日が6月20日で6月18・19日を調査日としているため、土日を除いて前の週の金曜日の6月15日が9月定例議会への請願の締め切り日となるので、その実質的な翌日にあたる月曜日の6月18日付け提出だと、半年後の12月議会に請願が回されることになる)、請願に関する非常識な取り扱い規定を浮き彫りにしたい。
④これまでの一連の請願と、これからも関連して提出する予定請願のもうひとつの目的は、現状の「さいたま市議会」の住民に対する請願権の制限を具体的に突破する試みでもあるわけです。当面の目標としては、常識的な線として、せめて県議会並みの状況(通常は定例議会開催の前日中となっているが、趣旨としては初日の議会運営委員会=午前10時開催に間に合うように提出できればOKとの運用になっている)をめざしています。県議会(94人)と「さいたま市議会」(64人)の議員の規模の比較からいっても無理のないところではないでしょうか。
以下に件の請願を貼り付けます。
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(07年6月18日 請願16号)
さいたま市議会申し合わせ事項」の公開についての請願 「さいたま市議会申し合わせ事項」について、地方自治法第124条の規定より以下のような請願をいたします。
請願の趣旨 「さいたま市議会申し合わせ事項」について、一般の住民が容易にアクセス、または入手できるよう、オープンな措置をとってください。
請願の理由 上記の請願について、理由を以下に掲げます。
現在、「さいたま市議会申し合わせ事項」は、議会事務局と議会図書室にしか置かれていません。しかし、いかに議会活動の申し合わせといっても、一般住民にも関係する項目を含んでいる以上、アクセスの利便性をはかるため、情報公開コーナーへの常備や、Web上の例規類への収録などを図るべきだと思います。
以上
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議会請願は簡単で無料なので、思いついたらどんどん提出しよう。住民・市民が気軽に議会請願を出すことが、議会の異様な政治文化を市民常識に近づけていく方法だと思います。(経)